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李登輝元総統談話
平成22年(2010)6月11日台北御自宅にて【4】 |
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蒋渭水は自分の国を作らないといけないと訴えてきたが>>
――― 「台湾は独立しろ!」というが、如何に独立するかが問題。独立論者は沢山いるが、口だけでは何も出来ない。
台湾人自体に指導者がおらず、革命的なことを起こせる人はいない。今ある組織を利用し、総統を中心に憲法修正、経済、エネルギー問題をはじめ、台湾人文化を作りながら世界に訴えなければならない。 私は、独裁政権を潰さなければならないと考えた。西田哲学の陣し得経験だ。武力で革命が出来るか?やれはしない。軍隊は今や国家の軍隊になった。革命には使えない。
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正式な方法で総統中心にやっていくのが現実的だ。
蒋渭水は、文化協会では、面白い考え方の人物であったが、共産党の謝雪紅の方が凄い。台湾のために国民党と戦い香港へ逃れた。 |
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李登輝先生は後釜に連戦さんを推されたようですが>>
――― 国民党を上手く利用しながら、馬さんを選挙に出さず、台湾意識の強い方を引っ張り出し、民進党の蔡さんを副総統にし、第三党から行政委員長を出せば、党の争いが無かった。
台湾で重要なのは、憲法の修正。台湾の法的地位。中国とは、国と国との関係に持っていく。この点だけは、努力する。 |
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この道は、通らないわけには行かない。革命は無理。蒋渭水は台湾文化協会を作ったが内部的分裂があった。
今、李登輝学校では、指導人材の養成を22名で訓練している。口だけでなく、頭だけではない。体を動かし、苦労もさせる。体を動かさない限り、何も残らない。最近、日本の高等学校のあり方について、教養のある人を如何にすくい上げるかが書いてあった。口だけでは、進まない。何も出来ない。
今回の訪台への助言>>
――― 基隆へ行くのなら、昔、沖縄の人が沢山住んだ「田川町」を訪れると良い。何故、それを言うか?尖閣諸島は日本の領土だ。尖閣列島は琉球の漁民、漁場であった。 |
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また近海漁業を見てくるのも面白い。台湾水産大学があるが、漁業だけでなく、台湾近海には、マンガンに恵まれ海水にはウランが含まれる。
烏来へ行く途中は、南勢川があり、後藤新平以前の台湾で一番古い発電所がある。翡翠水庫があり、台北の水を貯めてある。そこで昼食をとるなら鮎も食べられる。烏来の温泉も良い。
「さあ、写真を撮りましょう」と李登輝閣下。
長時間、有難うございました。 |
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※本ページは、日本李登輝友の会愛知県支部「第4回台湾研修ツアー」3ページにリンクされています。 |
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