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~川柳~
《この寒さ 指も頭も 氷つき》■《温暖化 熟議国会 寒々し》■
《怕什麼 我們学過 毛思想》⇒《屁のカッパ 我らは学んだ 毛思想》
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【知道中国 518回】 一一・一・念七
――共産党の執政は天のゴ加護にさも似たり・・・てか
『共産党員先進性 三字歌』(胡沢君 陳均倫 南方日報出版 2005年)
中国には昔から子供に漢字を覚えさせ、併せて儒教道徳を学ばせようという目的で編まれた『三字経』という本がある。「人之初 性本善」ではじまり「勤有功 戯無益 戒之哉 宜勉力」で終わる。漢字3文字を1組にして、哲学、文学、歴史、地理、天文などを判り易く語り掛けながら、“中華文明伝統美徳”なるものを教えようというのだ。
最初、意味は判らなくてもいいから声に出して読む。「人之初(レン・ジ・チュ) 性本善(シン・ベン・シャン)」と調子がいいから覚え易い。何回も何回も口にしているうちに、音が脳味噌の内側に深くシッカリと刻まれてしまう。その頃になると「人は生まれながらにして善なるもの」という意味が判ってくる。かくて“中華文明伝統美徳”が体に染みついて離れなくなってしまう、という仕掛けだ。
そこでこの本だが、書名が示しているように、「共産党員先進性」を教え込もうという共産党版の『三字経』ということになる。全体は「先進篇」「理想篇」「責任篇」「能力篇」「形象篇」「奮闘篇」に分かれ、最後に全篇を歌えるように楽譜が付されている。まさに至れり尽くせりだ。
共産党広東省委員会副書記劉玉浦は巻頭の序で、2005年4月からが広東省で進められた共産党員の先進性保持教育活動の中から生まれたこの本は、「思想・教育・知識・読物性を一体化したものであり、党員の修養を高めるうえで極めて有益」であり、それゆえに党員が拳々服膺することで「全省人民の余裕と安寧を実現するために新たな貢献をなそう」と呼びかける。
なにはともあれ各篇の最初に掲げられた数句を挙げ、その意味を考えてみたい。
■先鋒篇:共産党 永向前 葆先進 基業堅(共産党の歩みは止まず 偉大な先人鴻業の 基礎をガッチリ固めます)
■理想篇:樹有根 屋有梁 立壮志 守信仰(樹には根があり屋根には梁が 巨きな理想を守り抜く)
■責任篇:百姓事 大于天 執政党 任在肩(無告の民の生活は 天よりさらに大きくて 執政党(=共産党)の責任はズシリと肩にかかります)
■能力篇:執好政 講規律 発展観 不偏移(政治(=まつりごと)は素晴しく 飽くまで規律は正しくて 将来見据えたその視点 ドシリと揺らぐことはなし)
■形象篇:樹形象 聚人心 立威信 万年青(人の心をしっかと掴み 民の心を聚めます 共産党の威信が立てば 清新の気はいつまでも)
■奮闘篇=思前賢 振衣襟 史為鑑 知衰興(先賢苦闘に思いを致し 常に言動正します 歴史を鑑に衰興(みち)を知る)
かくして最後は、「民康楽 政清明 党帯領 国運興(人民豊かに健康で 政治は飽くまで明るく清く 党が導くことでなす 国運隆盛 万々歳)」で結ばれることになる。
当然だが、この本が社会格差、野放図な都市化、農村荒廃、環境破壊の惨状、都市下層民の劣悪生活、海外でのハイエナのような資源漁り等に言及するわけがない。飽くまでも、共産党の執政は断々固として正しいのだ。文句あるか。判ったな。判ればいいんだ。《QED》
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