今年の供養会は、昨年同様、山口市佛教団役員有志である4人のご住職様に導師をお務めいただきました。
導師の皆様は、玄済寺住職の蔵重恵昭様(山口市吉敷)、俊龍寺住職の梅田透州様(山口市天花)、広沢寺
住職の土田謙道様(山口市平川、以上曹洞宗)、そして普門寺住職の久保俊道様(山口市白石、臨済宗)とい
う「山口市佛教団の最強メンバー」(蔵重住職)です。
戦いの犠牲となった人々を、勝者・敗者を問わず、宗派や宗旨を超えて、地域ぐるみで供養を営ませていただきたい
との趣旨に賛同して、大変お忙しい中を万難を排してはせ参じていただいているもので、読経後の蔵重住職による説
教も大変公表です。
会場は、昨年の大会議室に、小会議室もぶち抜きとしてさらに広げて、約100人の方々にご参会・ご焼香をしてい
ただきました。
歴史講演会は、 (株)寺子屋モデルの山口秀範社長さん(本社・福岡市)に「明治維新発祥の地de寺子屋 〜高
杉晋作と野村望東尼〜」と題してご講演をいただき、会場いっぱいの約200人の方々が熱心に聴講いただきました。
野村望東尼は、幕末の女流歌人で、勤皇家として維新の志士たちをたびたびかくまうなど陰に陽に支援したことで知
られ、高杉晋作の最期を看取った人でもあります。晋作が「おもしろきこともなき世におもしろく」と上の句を詠んで、望
東尼が「すみなすものは心なりけり」と付けたという逸話は有名です。
山口社長さんの講演は、晋作と望東尼の交流を、二人が交わした和歌や漢詩を紹介しながら維新の志士の思いを
紐解かられるとともに、現代の偉人として近著で紹介された宮本邦彦警部の人となりにも触れながら、「ますらをの悲し
きいのちつみかさねつみかさねまもる大和島根を」(三井甲之)の歌にあるように多くの尊い犠牲の上に今の日本がある
ことを強調され、子供たちの本質は変わっていないので、「大人のわれわれが、できることから取り組んでいこう」という熱
いメッセーで話を締めくくられ、示唆に富む大変充実した内容でした。
講演会の後、6月6日には、歴史講演会で名義後援をいただいた美祢市と美祢市教育委員会を訪れ、村田弘司
市長さんと福田徳郎教育長さんに、後援の御礼と講演会当日の様子をご報告させていただきました。
同時に、講演会当日に会場の皆様にご協力をいただいた署名簿を添えて、「大田・絵堂の戦い」の一層の顕彰への
理解をお願いし、市長さんと教育長さんからは、趣旨に賛同する心強いお言葉をいただきました。
詳しくは添付のニュースレターを見ていただくと幸いです。
今後とも微力ながら、われわれとしてできることから精一杯取り組んでいきたいと思いますので、ご支援、ご指導のほど
お願い申し上げます。
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