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 太陽はひとつ
 スタジオでの撮影では、多くのライトを使うが、ひとつのライトを基本にし
て他は補助光として使う。
それが自然に感じられる照明とされ、その元となっているのが「太陽はひと
つ」である。
 
写真1はライトを太陽に見立て、逆光で撮ったものだが、写真2のように光源
と影の先端を結ぶと自ずとその間には、人形の部位があり一直線で結ばれる。
影と本体を結ぶと必ず、その延長線上に光源がある―ということが理解できる
と思う。
 これを都会の夕景で想像していただければ、太陽の方を見たときに、太陽を
中心に光線が延び、光に照らされたビルの影が放射線状に映し出される。
 影と建物をたどるとその延長線上には、間違いなく太陽がある。これは自然
の摂理である。
写真1
写真2
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