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斬首後
写真B
下の二人は、写真Aにも写ってはいるが・・・
 太陽はひとつ(続き)
写真A
 では、なぜBが「先に撮影された」かというと、通常、北半球では太陽が南側にある。この地形からすれば、AとBでは同一方向で
寄りと引き、という写り方をしていることから、大よそレンズ方向の幅はあるものの北向きで撮られた事になる。そうなれば、影は向
かって左に伸びる方が、早い時間となるわけだ。Aは、影の不一致はあるものの大方、右側に影が出ている。つまりBを撮影してか
ら、次のAを撮影する準備、(これは登場人物の時間の都合もあるだろう)の時間が、影に表されていると見てよいだろう。
 専門家ではないが、Bを見ると、斬首はもっと出血するような気がするが、どうであろうか?そのように考えるとBは首なし胴体か
もしれないが、用意されたものと解釈し、下の首は、その下にAの座っている出演者の体があり首の位置でトリミングしている、とい
う推測が成り立つ、本当の首だけかもしれないが、このカットでは、切られた首と断定できないし、体を埋めて首だけ出す方法もあ
る。また、この時代、首だけを用意することも難しくないことが想像できる。同シーンでの別カットがあればもう少し絞り込めると思う。
 その後、胴体の服を来た斬られ役を配置し撮影する頃には、Aの右端の人物は別件で、その場に居なくなったため、信憑性を持
たせるために、Bの時間帯で撮った写真をはめ込んだ。これくらいの画質なら合成で出るつなぎ目も目立たないようにし易い・・・と
推測できないこともない。

 ※東中野教授等による検証は、多岐に渡っているが、その中の一部分を引用し、さらに推測してみたらこうなった。
ちなみにこの写真を知人に見せたら「ひどい」と一言。プロパガンダ効果のあることが、理解できる。






 矛盾が多く含まれる写真Aだが、流れとして通常は
Aが斬首前、Bが斬首後での撮影順なる。
ところが、影から推測するとBが先に撮影された可能
性がある。 地形をBで見ると向かって右の人物の右
足は、掘った斜面にあり左足は、登り坂で、左の人物
の高さに後方で一致するよう見える。
 これは、車輌用のスロープかもしれない。写真Aは
Bに対し前後の遠近が強調されているが、いわゆる
広角レンズ効果である。実際、この時代に、レンズ
交換可能なカメラを所持していたのか、多少疑問が
残る。そこで、推測するには、座っている人物の手
前は、地形的に低いことから、Aは何か用意したもの
に上がって至近距離で撮影したものであり、Bは、後
ろに下がって同じくらいの目線で撮影したものをトリ
ミングすることでこんな感じになる。
斬首前