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 メキシコ視察ツアーリポート 
【3】

<月のピラミッド> <太陽のピラミッド>

【テオティワカン遺跡】
 メキシコシティ郊外にある宗教都市遺跡。
 全容を見せているのは、上記2つのピラミッドですが、他にも発掘中のものがあります。
 右の写真は、月のピラミッドから見下ろした広場の全景。正面ステージを中心に、左右に配置されているのは今でいう観覧席とされ、各部族がここに集まり何らかの儀式が行われたと推測されています。
 特筆すべきは、音響効果が計算されて造られていること。

 観覧席の中心正面で手を叩くと(左の写真)音が反射して、この広い会場全体に響き渡りますが、別の場所では手元の音程度しか聞こえません。
 つまり、ステージで発せられる音声は会場全体に聞こえ、他の場所での音声(あるいは、ざわつき)は拡散しないようになっている、というもの。
 使用する石の形状や材質でこのような効果を生み出していますが、他にも宇宙観を表現しているところもあり、古代の人たちの優れた技術や知識が、どこから来たのか興味深いものがあります。
  ちなみに、この遺跡の発掘調査は、愛知県立大学杉山三郎教授が、国際プロジェクトとして行っています。

【教育の基本】
 古代のロマンは飽くことなく続きますので、ここで切り上げるとして、遺跡入口で小学生の列に遭遇。日本でいう社会見学が行われていました。
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