岐阜李登輝友の会台湾研修ツアー
平成22年10月28~31日 【2日目】 総統府から十三行博物館
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2日目は、車中から総統府周辺巡回から始まる。総統府は言うまでも無く、旧日本台湾総督府。
 台北のシンボル、淡水川を渡る。東京なら江戸川、大阪なら淀川、岐阜なら長良川、ニューヨークならハドソンリバーか・・・。そして着いたのが十三行博物館。貝塚など、台湾原住民のルーツを探る遺跡である。自然をイメージした建物であるが、平衡感覚がなくなりそうだ。
考古学博物館「十三行博物館」は、当初この地に汚水処理場を建設する予定でしたが、十三行遺跡の保存を訴える考古学者に呼応した大衆の反響により、一部の遺跡が保存され博物館となりました。
以下、建築理念から-----------------------------------引用始
 本館の建築設計理念は、考古発掘及び先住民が船で海を渡ってきたことをふまえ、全館は三つの異なる建築テーマからなっています。つまり山と海、過去と現在のイメージで、選りぬきの材料を使っています、例えば、コンクリートに、砂岩と老化した金属板などをまぜ合わせた完璧な構築理念です。
 RC鋼製型枠建築は、海をイメージしており、建物の構造は全て放射状に海の方へ向かっていて、ゆるやかに傾斜した屋根は、十三行人が生活を営んでいた砂丘、または海中に現れた鯨の背中をイメージしたものです。
 三階建て特選の材料と特殊な技巧で施工した表面滑らかなすべすべしたコンクリート建築は、山を象徴した簡素な設計です。観音山麓の大坌坑遺跡が見える、小高い塀にはさまれた細長い通路は、観音山麓の大坌坑遺跡に向いていて十三行文化と大坌坑文化に時間的な結びつきがあることを意味しています。

 山と海とが交わった所は、過去と現在がつながる時間の軸を表し、17度に傾斜した八角塔の設計は、過去破壞された遺跡が、完全に取り戻すことのできない歴史の真相を暗示しています。塔内部の進行路線線は、来館する人をして異った空間へと導き、過ぎ去った歴史の長さと奥深いことを肌で感じてもらおうという意図があります。本館の建物全体は、地上より1m半ほど下がっていて、入り口は階段を登ってからまた緩やかに下り坂をおりるように設計されています。これは考古学者が地下の発掘現場に向かうこと再現したものです。入館後は、すぐに「往時の十三行」の特殊体験が始まります。
 本館建築の中で、もっとも参観者の目を引くのが、「鯨の背砂丘眺望台」と斜めに傾いた「考古八角塔」です。特殊な建築構造によって、2002年度の「台湾建築賞」の第一位を獲得し、各方面の賞賛を浴びています。
--------引用終
全体としては精密なジオラマを駆使した展示法を用いている。写真上左は、発掘風景を再現したもの。
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