岐阜李登輝友の会台湾研修ツアー
平成22年10月28〜31日 【2日目】李登輝元総統「質疑応答」
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これより質疑応答
Q:台湾で、国民党一党独裁から、李登輝先生の登場で民主化されました。ソ連でゴルバチョフが登場し大きく変わり、後にソ連は解体しました。中国でもこのようなことが起きる可能性があると思われますでしょうか?>>>>
A:それは、難しいかな。一党独裁維持のために、一生懸命、経済を促進しているが結局、皇帝型統治を行っていることと同じ。香港、マカオを「一国二制度」を取り入れている。
 しかし、これは彼の考えではなく周の時代もやっている。新しい考えを取り入れて国を変えていくという考えがない。同じ底辺をぐるぐると廻っているのが、この国の体質。外国からの批判もあるが、ノーベル平和賞授賞者の劉暁波氏は牢屋に入れっぱなし。仮に受賞式に出たとしても、帰国しないで亡命しなければならないような国が中国。しかし、周辺国としては、あえて敵意を持つ必要は無い。「私は私、あんたはあんた」という距離間を持てばよい。
Q:人生の幸せとは何でしょう。経済で潤う現実、しかしそれによる譲歩があります。自分達の誇り、矜持なのか、先生は、幸せをどのように考えますか?>>>>
A:人間は、食べ物や物で生きていくのではない。死ぬまでに、生きている時間を如何に有効に社会に役立てたか、国家のために貢献していくというのがもっとも幸せと考える。物による幸せは、堕落の一歩。物が無ければ生きられないが、精神もある。我々の上に神があり信仰の中の生活に我々の幸せがあるのではないでしょうか。

Q:台湾と日本は運命共同体とよく言われますが、金美齢さんは、このままでは台湾は中国に呑み込まれると危惧しています。台湾は大丈夫でしょうか?>>>>
A:大丈夫です。馬総統は、中国傾斜を続けるが、台湾は、民主国家である。「お前は台湾を中国へ売ろうとする、ダメだ」と、2012年の選挙で降ろせばよい。その時に物を貰ったり、お金を貰ったりでサポートするようなことが無いように団結していくことだ。民主化をした者としてこのままでは、あの世に行けない。金美齢さんは、また考えが違う。日本国籍を取ったので台湾人ではないのでしょう。(笑)

Q:先生から見て日本の政治家で見込みのある人物は誰でしょうか?>>>>
A:それは言えないなあ。人民が何を考えているのか、それを基礎にして考える人がいない。米国と良好な関係を築くために使節団を送り、そして日本にあった憲法にする。いじめられても戦えない憲法で、アメリカがどれだけ日本を守ってくれるのか。今の総理は国を大切にしない。 いないなあ、困ったなあ。
 品格と能力。これが必要。
 安倍内閣のときにやった教育基本法を徹底的に行うことが、人民のためにもなる。登山家で有名な野口さんと話しをしたが、もし、総理大臣になったら何をするか尋ねた。彼は、そんなことは有り得ないと前置きした上で、憲法修正、教育基本法を変える。日銀頭取をクビにして内閣に組み入れる。今は独立性が強く国民のための日銀になっていない。
 明治維新であれだけの変化をやってのけた日本。もう一度、平成維新を遂げなさい。日本全国の李登輝友の会の中には優れた人がいるだろう。坂本竜馬は、幕末にあって日本人でない日本人なんだ。こういった人が日本を救うんだ。神様が坂本竜馬に負けない人を作るだろうと思っている。
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